とまり木かふぇブログ

子どもたちとの関わり。授かれなかった私たちにできること

起爆剤になろう

2019年11月15日(金)

5年の不妊治療を辞めて、悲しみや辛さも

まだある。少しね。少し。

癒されてはきたけど、そう簡単に消えて無くなるもんじゃない。

 

例えば、赤ん坊を抱っこしたママを

見た時。単純にいいなぁと。

赤ん坊を抱っこしたおばあちゃんを

見た時。あ~母に、この光景には、させてあげられなかったなぁと。

娘が、こんなに成長したよ~っていうSNSを見た時。年賀状も、

今からもう恐怖でしかない。

来なくていいのに。と思う。

 

でもね、辞めてよかった~と思えることも

ある。

 

例えば、まずは、治療に関わる知識を

得た。

AIH、IVF、3BB、アシストハッチング、

ショート法、アンタゴニスト法、、、

ゴナピュール、スプレキュア、

エストラーナテープ

特定不妊治療費助成事業

 

多分、その辺にいる方々が、

首を傾げるでしょうね。

 

ほぇ?って。

 

体を温めたら授かるよ。

早寝早起きして、

健康に気を使えば授かるよ。

回数たくさん頑張れば授かるよ。

 

 

なんて簡単に言わない。

 

しょっちゅう言われてきた、

無知が引きおこす同情の言葉の数々。

 

私は、それを言われた心の傷を知っているから、

同じ立場の人の気持ちがわかる

人間になった。

 

あとは、

解禁したものが、たっくさんあるよ。

コーヒー、紅茶に、アルコール!

体に良くないと、された王道3姉妹。

 

最近は、コーヒーなんて

1日1杯は飲んでいる。

 

おいしいわ~

 

もう1つ。

カミングアウトしたからこその出来事も

ありました。

 

「これからの活動に、役に立つかもしれないですよ。」と、

非公開の企業の管理職向けの、イベントの情報を頂いた。

 

NPO法人Fineの理事長 松本亜樹子氏の

基調講演だ。

 

1年前に、こちらの団体のカウンセラーさんが

行っているおしゃべりランチ会に

参加したこともあって、活動の内容が

気になっていたところ。

 

なんだか、引き寄せられたような感覚で、

情報をもらってすぐに、

 参加申し込みの電話をかけていた。

 

ご縁とは、不思議なものだ。

私の想いと、行動が、周りを変えた。

私自身は、変わってないのに。

周りが変わる。

 

こんな風に私も、ご縁をつないで

誰かの起爆剤

なれたらいいなぁと

思うようになった。

 

自分の成長にバンザイ!

 

没頭

2019年11月12日(火)

ここ1ヶ月ほどもっとかな。

動いて動いて人の輪の中に、

どんどん入って行っている。

不妊治療卒業をして以来、

わたし、ほんとは、

やりたいことあったんだ。

全然具体的でなくても、

頭の中には、

なんとなくある。

コミュニティカフェ

スペース?

集える場所。

誰とでも繋がれる場所。

 

なんて、漠然と考えていたら、まずは、

そのヒントを探るべく、

人に会うことだ!と感じている。

 

人に会うと、自分のことを話してみると、

じゃあ、こうすれば?

あ〜すれば?

そういうのいいですね。

 

ざまざまなご意見も、飛び出してくる。

これがおもしろいのだ。

 

直感で、あ、この人に会いたい!

と思ったら、イベントだの、直接だの

問わずに、パパッと連絡を取る。

フットワークの軽さは、

そう言えば昔からだ。

 

親にもよく言われていた。

「見るもん乞食」と。

 

乞食とは言いたい放題だけど、

的を射た発言。ごもっとも。

 

見たら、やってみたくなる。

見たら、欲しくなる。

心からの欲求が湧いてくる。

 

私は、見るもん乞食だ。

 

あの人にできてなぜ、私にできないんだろ。

って、小さい頃から、思うくせがある。

 

いま、大人になって、いろんな方がたに

お会いして思う。

 

あの人にできて、私にできない、

一番の違いは、

恥を捨てること。

殻を破れてないこと。

人脈。

が、足りないのだと思う。

 

43歳になってから思ってしまった。

若い頃に思っていたら、

もっとやりたいこと、大きなこと、に

なっていたのかな。

 

でも、いま、ここ。は、過去から

繋がって、あるものだから、

 

いま、思ったなら、いま行動を起こせばいい。

 

それでいい。

 

遅くはない。と、信じてる。

 

自分のこと、1番わかってるの、自分だからね。

もう1人の自分を椅子に座らせて、

俯瞰してみる。

癒してみる。

 

私、頑張ったよ。

頑張っているよ。

大丈夫!

大丈夫!

 

愛おしい。

 

 

 

 

 

 

 

さよならの向こう側

2019年11月8日(金)

不妊治療を辞めると決断してから、周りの

友人、知人にカミングアウトをした。

 

実は、5年間、不妊治療を

していることを隠していたんだけど、

こんなにも辛かったけど、

前向きに生きていくよ~と。

 

そして、反応が怖かった。

 

暗くなりがちなデリケートな話だし、

聞いた人を暗くしてしまうのは、私も

好きではないから。

 

出来れば、隠し通したら

よかったのかもしれない。

でも、こういうバックグラウンドを

持っていたんだと、

言ってしまえば、楽になるかな。って思った。

知って頂いた方が、

隠しているがゆえの

ちぐはぐな会話をしなくてよくなるし。

 

そして、前向きに生きて、

また、不妊治療に悩んでいる当事者を

今度は私が支える側になりたい。

また、不妊当事者だけでなく、

立場や社会的地位も様々な

女性が、集えたら、繋がれたらいいなぁと

思っている。

 

そんなことを話したら、

 

嫌な顔をする人は全くいなかった。

それどころか、

「すごく頑張っていたんだね。」

「とまり木ちゃん頑張りすぎだよ。」

「これからは、どんどん誘うよ。」

「経験が心の支えになる人が

絶対いると思うよ」

「これからを楽しもうね」

「応援するよ~」

 

 

みんなみんな温かい言葉を返してくれた。

みんな温かい。

よかった~と思いながら、

泣いて泣いて泣きじゃくった。

言ってしまったけど、

楽になっていく気持ちをかみしめた。

 

喉元過ぎれば、、、だった。

 

これからは、

等身大でお付き合いしていこう。

私、こんな人です!って

堂々と生きていいんだ。

なんにも悪くないんだ。

遠慮しなくていいんだ。

 

と思えた。

 

 

さよならの向こう側

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした
季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命
知らせてくれたのも あなたでした
Last song for you, last song for you
約束なしの お別れです
Last song for you, last song for you
今度はいつとは言えません

あなたの燃える手 あなたの口づけ
あなたのぬくもり あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 みないで下さい
Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに

眠れないほどに 思い惑う日々 熱い言葉で
支えてくれたのは あなたでした
時として一人 くじけそうになる 心に夢を
与えてくれたのも あなたでした
Last song for you, last song for you
涙をかくし お別れです
Last song for you, last song for you
いつものようにさり気なく

あなたの呼びかけ あなたの喝采
あなたのやさしさ あなたのすべてを
きっと 私 忘れません
後姿 みないでゆきます

Thank you for your kindness
Thank you for your tenderness
Thank you for your smile
Thank you for your love
Thank you for your everything
さよならのかわりに
さよならのかわりに
さよならのかわりに

 

そう思ったら、大好きな山口百恵さんの

メロディを

口ずさんでいた。

 

不妊治療にさよならではなくて

ありがとう。なんだよなぁ。

経験は、人を強くする。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔施

2019年11月5日(火)

私たちは子供を授かれませんでした。

5年もの間、辛い不妊治療を経てもう辞めることにしました。

これもまた、2人でどうするかと

相談しあい決断したこと。

仕事(自営なので)もプライベートも

ずっと一緒の私たちは、一日に顔を合わせる時間が必然的に長い。

仕事のことも、プライベートの話も

お互いに本当によく話します。

一般的な結婚時期より結婚が遅かった分、

皆さんが何十年と寄り添っておられる程の

年月を過ごすことはできませんから、

日々の2人の時間、空間、食事の時間を大切にしています。

 

2人の問題だから真剣に話し合いを重ね、

これもまた、おかげさまで

2人の繋がりを強固なものにしてくれているような気がします。

 

起きている問題を、

受け入れ、知恵を使い考え、

2人の意見のちょうど折り合いのつく

「真ん中を」を探すこと。

生きていると答えのない問題が

たくさんある。

この辺にしておこうという

お互いが譲れるポイントを探すこと。

主人は、私がもう1回もう1回と

悔し涙を流しながら

がむしゃらになっているのを、

「君が辛いのを見るのは辛い。

君がそれでもというならいくらでも

いいよ。」

と、快く、優しく寄り添ってくれました。

 

私は、辞める決断に至るまで、

仕事をセーブし、

痛い辛い悲しいを全部経験し、

友達は出来ないわ、誰にも相談できないわ。

本来の明るい自分を見失ってしまっていた。

できない自分を責めて心がすさんでいた。

主人をお父さんにしてあげられなくてごめんね。

義父や、父、母に孫の顔を見せてやれなくてごめんね。

って。責め続けました。

ギスギスするのはもう辞めよう!

 

だから、やっぱり2人の生活を楽しもう!

 

と思った。

 

これからは、夫婦に目を向けて行こう。

私たちのテーマは、

夫婦が笑顔でいること。

「あの夫婦は、いつも楽しそうね」

と、思っていただくこと。

「あれは、ブランディングではないか?」

と疑われるかもしれませんが、

本当に仲が良いのですから。

そのままありのままをお見せして

2人で笑っていることで

会う人に笑顔のお布施を与えよう。

 

瀬戸内寂聴さんの著書に書かれています。

布施(他人を助け、施しをする)ことの中に、顔施(がんせ)という言葉があります。

お布施というと、お金やものを与えるということばかりではなく、にこにこ優しい顔をみせることもまたお布施になるんだと。

 

会う人が優しい気持ちになる。

会う人が楽しくなって帰っていく。

これも私たち夫婦の使命なのかもしれない。

 

みんな違ってみんないい

2019年11月4日(月)

最近、不妊治療をお休みというか、まぁ、

「辞めに近い休憩中」としておこう。

外に向けて動き出した私。

 

ご縁がご縁を呼び忙しくなってきた。

 

「私、こんなイベント出店してるから来てね~」

「今度講演会があるの~いらっしゃい!」

「今度、ランチ行かない?」

なんて、声をかけていただけるように

なってきた。

 

結婚以来5年の間、不妊治療に専念していて、

どなたも私を知らない。

そんな日々を過ごしていたから、

1番驚いているのは主人。

僕の知り合いに、「僕の妻です。」

って、言うことはあったけど。

私から、「私の主人です。」

って紹介するシーンが増えたね~って。

 

昨日も、そんな風に、声をかけていただいて、

イベントに行ってきた。

 

その方は、Sちゃんといって、

スイーツ店オーナー。

最近ご結婚された、

県内外どこででも

ご活躍で、地元メディアにも度々

取り上げられ

自分のやりたいことを次々とお仕事にして

楽しんでいる方。

 

同級生とわかり、また、晩婚も共通だったから

気持ちがわかっていただけるかなぁ。と思い

なんでも聞いてみた。

「最近ご結婚されて、お子様はどう考えてるの?

私、ずっと不妊治療していて、

なかなか授かれなくてもうそろそろ

諦めようかなぁなんて思ってるのよ~」

 

そしたら、あっさり、

「うちは、そんなことより、日々の

お互いの生活が充実してるし、

こだわらないのよ~」って。

 

私、ハッとして、、、しまった。

 

キラキラの毎日があれば、

気にもならなくなるのか、

そこに、固執していたのは、

私だけだったのかもしれない。

 

そもそもなんで欲しかったのか、

考えて見ると、不思議で。

女なら1度くらい産み育てみたいな

という本能と、

世間の、冷たい視線(勝手に思い込んでいた)

マイノリティであることへの

受け入れられなさを感じて、

私が、そんなわけない!と強がっていたの

かもしれない。

なかなか授かれなくて、

がむしゃらになっていて、

逆にいろんなことをセーブして、断ったり、

うちにこもったり、静かにしていた。

何も産まれない日々を過ごしすぎた。

 

もっといろんな方にお出会いし、

刺激を受け、

生き生きと生きれる術を、機会を

チャンスを取りにいかなきゃ!

 

私、やっぱり、人が好き。

誰かと笑いたい。

 

なんだかSちゃんに会って、そう思った。

 

人にはいろんな生き方があっていいんだ。

金子みすゞさんの詩にも

あったよね。

みんな違ってみんないい。って。

 

 

 

受け容れる

2019年11月2日(土)

 

先日、占いに行ってきた。

占いたいこととかあるというよりは、

不妊治療の5年の歳月が過ぎたところで、

自分自身で

次の判断がわからなくなっているから。

 

自分で決めることなんだけど、

辞める、辞めない、

 

生理がある間は、医療的には治療可能。

って言う

状況なだけに、迷う。

 

病気とも違う医療行為。

命が危ないわけでもないし、

やってもやらなくても良い。

という治療。

 

昔、平安時代なんかは、占いで、行動の

全てを決めていたとか。

 

さて、タロットと、占星術の占いができると

いう方にお願いして、話を聞いていただいた。

 

なぜか、私、

一言目、「私、実は不妊治療をしていまして~」

 

って口にした瞬間に、

 

涙が溢れ出て、、、

 

あれ?私?あれ?

なんで泣いてる?

 

なんか、そしたら、何を占ってほしいのか

わかんなくなって、、

 

これまでのしんどさや、

仕事や、予定をセーブしてきて、

見知らぬ土地で、おとなしく生きてきたと

いう話を聞いていただいた。

 

外に向けて、もっともっと

こんなことに悩んでないで

出ていきたかったんだ。

知り合いをもっともっと増やしたいんだと、

主人を介しての知り合いではなく、

私が私としてお付き合いくださる関係を

増やしたいんだと。

 

話していた。

 

結局、占いは、これから、不妊治療を

続けるか。としたものの、

なんかほぼ答えが出ていた。

 

100パーセント諦めるわけではないけれど、

自分が生き生きできることにもそろそろ

目を向けていきたいんだ。私。

 

私の涙は、

蓋をしていた感情があふれでたんだなぁ。と。

9月2日に5回目の陰性判定を受けた日から、1度も泣いてない。悲しかったはずなのに、

気高に振舞っていた。

拗ねていたともいう。

 

「悲しいということを、受け容れていいんですよ。

それが誰かに対して

ご主人に対してとか、

悪いとか申し訳ないとか

思わなくていいんですよ。」

その方はおっしゃられて、

あ~私、悲しかったんだ。

頑張ったんだなぁ

って思えた。

 

泣いて、泣いて、

自分の感情を受け入れたら、ちょっと楽になった。

 

人に言えないものを抱えている自分、っていう

レッテルを貼っているのは、自分なのかもね。

世間の目に対する強さを下さい

2019年11月1(金)

未だ、子なしの不妊治療中の身で、

街中を歩く度に、遭遇する、

生きづらさ。というか、ちょっと愚痴。

 

みんな通る道なのかな。

世の中、私くらいの年代の人間を見ると、

お子さまがいるだろうという前提で話かけられたりする。

車を買い替えようと、見に行った時。

展示してある車を見ていると、

私「後ろ、広いんですね~」

営業員「ええ、そうなんですよ。お子さんの

自転車なんかも積めますよ。」

私「はぁ・・・」

 

ここで、喜ぶとでも思ったんだろな。

 

また、ある時は、ショッピングモールの中、

着物屋の前を通りかかった時。

お店の前で

「アンケートに答えてくれませんか?」

と声をかけられ、

私「いいですよ。何ですか?」

と、言うと、

こちらのアンケートにお答え頂いたら、

全員にこの巾着袋をプレゼントしております。

ご住所に送らせていただきます。

 

っていう。

そしてアンケートを読み上げ始めた。

 

スタッフ「着物を最近来たのはいつですか?」

私「友人の結婚式かな。」

スタッフ「お着物は自分で着られますか?」

私「いいえ」

スタッフ「自分で着られるようになりたいですか?」

私「まぁ、はい」

スタッフ「着られるようになったらどんなシーンで着てみたいですか?」

ここで、選択肢が、なぜか、これしかない。

・お子さまの入学式など

・お茶会

・普段着

 

私「ん?お茶会、普段着はないから、、、」

スタッフ「では、お子さまの入学式ですかね?」

私「はぁ・・・いれば。」

スタッフ「え?あ、、、あ~そうなんですね」

 

「あの、巾着袋をお送りしますから、💦

じゅ、住所を、、、ここに。」

 

って書かされたが、巾着袋は送られることはなかった😓

 

狙った層なんだろうけど、

お子さまありきの残念なアンケート。

 

他にも、いろいろあります。

義父のことを「お父さん」と呼んでいます。

世間の目から見るとお子さまから見た呼び方が

主流。

だけど私には子どもはいないから、

「おじいちゃん」とは、言えない。

 

スーパーへも義父と一緒に買い物に行くので、

ある日、近所さんから勘違いを受けた。

 

とあるスーパーで、義父が声をかけられた。

そして私が誰なのかと聞かれたので、義父は、

「息子のお嫁さんです。」と紹介してくれた。

そしたら、お相手が、

「え?あなたの奥様かと思ってましたよ。

だって、お父さんって呼んでいらしたから。

勘違いしてたわ~若いお嫁さんもらったんだなぁと思ってたわ~」

 

84にもなる義父と、43の私が夫婦!?

 

こんな変な出来事もあるんです。

ありえへん世界。

 

私くらいの世代は、お子さまが

いるだろうという、こうした世間の目を

感じる度に、

その当たり前ができてない

自分って、マイノリティなんだなぁと自覚してしまう。

 

 

最近は、あきらめ半分ありつつ、

絶対にきっぱりあきらめます!

とは未だ宣言できない自分もいる。

未だ続ける。と決めるのも、

もう治療を辞めると決めるのも、

難しい。

 

もう少し、

暗い気持ちも

めげてる自分も

 

いいんだよって、

自分で受け止められるように

なりたいなぁ。

 

いろんな場面があるけど、

それがなんぼのもんじゃい!って

思える強さがほしいな。