前向きな気持ちになるには
5年の不妊治療生活で、
静かにひっそりと自営の仕事だけを手伝い過ごしてきた私。
5回の移植で授からず、
いっとき激しく落ち込んだ。
出口の見えない暗~いトンネルにいるような。何もこの先、いいことなんてないとすら思った。今も、不安は尽きない。
最近はようやく半分は、(←未だ半分)ふっきれた気持ちになり、外に出ていき、知り合いをたくさん増やし、世代を超えていろいろな方とお付き合いをし始めた。
外へ出ていくと、本当にいろんな方がいらっしゃる。
私は、不妊治療をしていて、まだ子なしということは、タブーと思って口にはしていない。
ただ、ふと、何人か仲良くしてくださる中で、
先日もこんなことがあった。
私と、Kさんという50代の方が、とある打ち合わせ後の駐車場。
Kさんは、色んなところでセミナーをやったり裏方もやったりとご活躍で柔らかい雰囲気の中に、芯の見える女性。
Kさん「せっかくお知り合いになれたんだし、
お茶でもランチでもしたいわねぇ」
私「あら、でも、Tさんは、お子さんいらっしゃるから、なかなか出てこれないかしら?」
Kさん「あ~、学校に行っている時なら大丈夫よね?きっと。」
私「あ~そうだわね。ところで、Kさんあなたは?」
Kさん「私は、いないのいないの。だから、自由よ!」
私「あ~、そうなんですね!私もです。
自由~自由~💕うふふ~」
って、Kさんを真似てそう返した。
そうか「自由!」か!
私の心が一気に晴れた気がした。
子なしを、卑下したりしなくていいのかもしれない。重々しく言う必要もないんだ。
言い方一つで、こんなにも感じ方が違うんだ。明るくさらっと、言うKさんが、素敵に見えた。
ふと、頭には、尾崎豊の歌がよぎった。
「僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない。
正しいものは何なのか
それがこの胸に解るまで
君は街にのまれて
少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる~」